Presents by 熊ノ御堂

白蛇様と金運について

蛇という生き物は、しばしば神様、あるいは信仰対象そのものとして扱われることが多いようです。それは日本だけではなく、世界的な傾向にあるといえユダヤ教、キリスト教、イスラム教、ギリシャ神話など様々な宗教、信仰、説話に登場します。

 

蛇のイメージ

たしかにそのフォルム、生態そのものがじつにユニークな存在といえます。

・手足のがなくとも自由に動ける

・長い期間食餌せずとも生きていられる強い生命力

・脱皮をする

・毒を持つ

など、様々な性質から生と死の象徴を強くイメージさせられ、神の使い、あるいは五穀豊穣をもたらす存在として、各地で崇め奉られた、という事でしょう。

 

蛇と金運

先に、蛇は神様の使い、五穀豊穣をもたらすとされると記しましたが、そこから蛇は金運をもたらす存在である、と扱われる場合があり、現代でもその抜け殻を財布に入れておくとお金が貯まる。と、珍重される場合もあるようです。

 

蛇と開運

また蛇は知恵や再生、変革などの象徴とされています。開運という観点から言うと、蛇がポジティブな意味合いで解釈されることもあります。例えば、中国の文化では、蛇は幸運や繁栄をもたらすと信じられています。

 

白蛇

しろへび、はくじゃ、はくだ、といくつかの読み下しがあるようですが、これは自然界で時として突然変異的に現れる、真っ白な身体を持つ蛇を指し、その珍しさ、希少性から信仰の対象そのもの、縁起のよいものとされる場合があります。

 

アルビノ

これは生物学的にいうと白化(リューシ)あるいはメラニン欠乏(アルビノ)と呼ばれる現象です。通常、生物の皮膚は自然環境に適応するため、色彩を持つように設計されています。世界各地で様々な色彩の皮膚を持つ生物がいるのはそのためです。アルビノとはその設計、具体的にはメラニン色素の生合成に関わる遺伝子の異常、または欠損からくる、先天的なメラニン色素欠乏であり、白っぽい皮膚を持つようにります。

 

縁起のよい存在

白蛇は多くの場合、黒メラニン欠乏した細長い身体に赤い眼球をもつ個体となります。古来より白と紅、すなわち紅白を幸せ、お祝い、寿の象徴とする日本人にとっては、これ以上ない、最大級に縁起のよい存在、として奉られるものなのです。

 

弁財天

弁財天、あるいは弁天様とは、もともとヒンズー教と仏教が長い間に様々な交流や同化の過程を経るうちに、ヒンズー教の女神サラスヴァティーが仏教説話に弁財天として登場するようになり、弁財天と呼ばれるに至りました。日本でも神仏混淆の果てに神道に取り込まれました。

 

弁財天のイメージ

弁財天はインド、中国、日本とでは、それぞれ微妙な違いがあるが、水辺にいて琵琶をもち弾き語ることから、学問・芸術・音楽・美術・愛といった多くの分野を守護し、特に学問の神として崇められています。また、多くの信仰者にとって、対する愛情や恋愛の相手に対する祈願も行われることがあります。彼女は美しい姿で描かれ、しばしば琴を奏でる姿が伝統的な表現として知られています。

 

蛇、白蛇と弁財天

蛇あるいは白蛇と弁財天。ともによいイメージをもつ存在ですから、双方が結びつくことは、ごく自然なことと言えましょう。とくに白蛇を弁財天の化身としする伝承はとても多いのです。

 

伝承のパターン

その信仰や施設、寺社によって様々なパターンがありますが、白蛇が人間の姿に変身して人間界に現れ、そこで弁財天という名前を使い、人間としての生活を始めるというものです。彼女は優れた美しさや学問の知識を持ち、多くの人々に尊敬される存在となります。その後、白蛇が人間として暮らしていることが明るみに出ると、彼女と交流していた人間たちとの間で様々な出来事が起こります。時には感動的な愛の物語として描かれることもありますが、悲劇的な結末を迎えることもあります。

 

まとめ

以上、蛇、とくに白蛇様はよいもの、開運、金運の象徴的な存在であることが、ご理解いただけたでしょうか。白蛇の抜け殻をお財布に入れて、どれほどよい事が起こるか、一度試してみたいものですね。